第495回読谷村議会臨時会が令和2年5月15日に開催され、重要な議案が可決された。
主要な議案の一つは令和2年度の一般会計補正予算に関するものであり、新型コロナウイルス感染症対策に必要な特別定額給付金事業や、子育て世帯への臨時特別給付金事業を含む。
村長の石嶺伝實氏は、同議案について「補正予算第1号には、全村民に対して一律10万円を給付する事業に関わる予算を含む」と説明した。
この補正予算の合計は、約42億6千883万5千円に達する。
その内訳には、国からの補助金が含まれ、逆に村民の生活を支援するための給付金等が計上されている。
また、議案の質疑において、議員の上地榮氏が特別定額給付金の現状や支給までの流れを質問したところ、総務部長の古堅守氏は、申請書の郵送について言及し、「村民への給付は、6月3日から開始予定で、マイナンバーカードを活用した申請も受け付ける」と明らかにした。
さらに、「世帯主に一括振込が原則で、世帯内での分配はできない」との仕様についての確認も行われ、村民からの到着を待っている構えがうかがえた。
他にも、読谷村が新型コロナウイルス感染症対策本部条例の改正等、いくつかの条例についても議論され、賛成と反対の意見が交わされた。
最終的に、議案第27号は賛成多数により可決され、臨時会は全日程を終えることとなった。
他の議案についても、国民健康保険条例等の改正が行われ、被用者に対する傷病手当金の支給に関する新たな制度の導入が進められることとなった。これにより、読谷村は新型コロナウイルスによる影響を受けた村民の生活安定に向けた施策を強化しつつある。