令和元年第489回読谷村議会定例会が開かれ、村長の行政報告や各種決算認定、補正予算等が審議された。
日程には平成30年度決算の認定が多数上がり、村民生活と地域振興に関わる重要な施策が報告された。特筆すべきは、村長、石嶺傳實氏が、村づくりの指針として策定した「読谷村ゆたさむらビジョン」の成果報告を行ったことだ。
この中で、石嶺村長は具体的な施策に基づく成果として、村民センター地区にオープンしたパークゴルフ場や、大規模農業基盤の整備完了を強調した。また、公共需要の旺盛に対し、村内の各種事業の進捗状況を述べ、村民の生命と財産を守る責任を再確認するとともに、スポーツ環境の充実も重要な施策として取り上げられた。
続いて、健康福祉部長の小橋川郁美氏が、各特別会計の歳入歳出決算認定を提案。特に読谷村診療所や国民健康保険特別会計については築かれた基盤が功を奏し、収入が安定している様子がうかがえた。
また、議案第40号から議案第53号まで、補正予算が審議されたが、特に「令和元年度読谷村一般会計補正予算(第3号)」は、歳入が321,473千円追加されることが確認され、村民サービスの向上に寄与することが期待されている。さらに、税条例の一部改正や、新たに設置された放課後児童クラブに関する条例も承認された。
議会では、歳出に関する質疑も多く寄せられ、議員が村税や不納欠損についての詳細な質問を行ったが、村側も透明性をもって積極的な説明を行った。その中で、収入未済額や不納欠損処理の状況についても数値での提案がなされ、債権管理の適切な実施が求められる一方で、社会福祉や子ども施策に関する資金の地方交付税についても、今後の試算や状況が注目される。
最後に、交通安全対策についても言及があり、これからの事業推進に向けてより一層の工夫が大切であると認識されている。地域のニーズを反映した施策が今後も進展すると期待される思いが強まった報告会であった。