令和元年第487回読谷村議会定例会は、6月19日に本会議が開かれ、一般質問が行われた。一般質問では、国民健康保険税や読谷南小学校の校舎改築計画など、村民に関わる重要なテーマが取り上げられ、さまざまな意見や要望が寄せられた。
国民健康保険税の収納率については、健康保険課の比嘉利季子課長が、読谷村の収納率が93.15%で、県平均94.89%を下回っていると報告した。この背景には、担税力があるにもかかわらず納税されない方が見受けられると述べ、周知不足も一因との見解を示した。しかし、滞納者への徴収業務は電話や訪問で行い、一定の効果が出ていると強調した。
教育総務課の浜川秀樹課長は、古堅南小学校の校舎改築計画について、基本計画を6月末までに策定し、令和2年度に実施設計を行う考えを述べた。また、進行中の大湾東土地区画整理事業からの児童数の見込みについては、約152名を見込んでおり、改築計画で対応できるとの見解を示した。
公園の環境管理については、都市計画課の山城勝司課長が、残波岬公園や泊城公園への防犯カメラ設置の必要性について調査研究を進め、さらにクロマダラソテツシジミの被害に対応するため、早急な防除対策を検討する意向を示した。
交通安全対策では、児童生徒の通学路の安全を確保するため、国道読谷道路や村道沿いの除草対策について、近隣公園と調整して取り組む方針を示し、住民からの要望が強いことを認識していると述べた。
最後に、旧渡慶次給食調理場に関する質問では、調理場の廃止後、どのような用途で使用するかは未定だが、専門家との連携を通じてその後の利用計画を慎重に検討する意向が示された。
今後の進捗について、議員からの厳しい質問が続き、村の将来的な展望に影響を及ぼす重要な議論が交わされた。議会は村民の声に応えるため、各事案の迅速な検討と実行を求められている。