令和5年度の第526回読谷村議会定例会では、公共インフラに関する重要な議題が議論されている。特に、公共トイレの安全性や犬猫の適正飼養に関連する問題が取り上げられ、村民の生活環境の改善が求められた。
公共トイレについては、現在読谷村内に480か所が存在し、男女別トイレも含まれる。総務課長の知花正氏によると、「女性用トイレの安全環境、不審者の侵入や盗撮等の犯罪行為を防止することが重要だ」と指摘された。議員からは、特にトランスジェンダーの方が利用する際の配慮について、心は女性、体は男性の方が女子トイレに入ることの不安が提起され、安全対策を強化する必要性が強調された。
また、犬猫の適正飼養についても重要な議論が行われた。犬の殺処分ゼロを達成するためには、ボランティア団体との連携が不可欠であり、「この課題は、ボランティアの方々の協力によるもの」と松田勝氏は述べた。令和4年度には34頭の犬が保護され、25頭は飼い主に返還されている。また、高齢者が飼っている動物の福祉についても触れられ、高齢化社会における飼養の適正化が求められた。
さらに、道路舗装や防犯灯についても話し合われ、村内の安全対策や利用状況改善を目指す方針が示された。特に防犯灯については、多くの村民が利用しているにもかかわらず、設置されている数が限られており、「村全体の安全保障の観点から、さらなる整備が急務である」との声が上がった。
これらの議題は、読谷村の公共インフラの質を向上させるための重要な施策であり、村民の生活の質を確保することに直結している。今後も村は、これらの問題について積極的に取り組む姿勢を示す必要があると考えられる。