令和2年第494回読谷村議会定例会が3月17日に開かれ、村の重要な課題について議員からの意見が交わされた。この議会では特に新型コロナウイルス感染症の対策と、特定家畜伝染病・CSF豚熱の対応策が取り上げられた。
新型コロナウイルスについては、上地 榮議員が各種対策を質問し、村の健康推進課長の比屋根 美千代氏が徹底した感染予防策を講じていると応じた。具体的には、手洗いや咳エチケットなど普及させ、村民の健康を守る取り組みが進められていることが明らかとなった。さらに、感染拡大防止のための国との連携も続けており、状況に応じた新たな方策も検討しているとの説明があった。
続いて、特定家畜伝染病・CSF豚熱については、番組の農業推進課長屋良 朝敬氏が発生状況とその対策を報告した。県内で発生が確認され、これまでに1万2300頭が殺処分され、その一部には補償が行われるとのことであった。この感染症は重篤な経済的影響を及ぼすもので、この度、村としてバイオに基づく健全な苗を増殖し、農家への配布を検討していることも報告された。
また、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が語られ、企画政策課長の城間 康彦氏が、SDGsを掲げた村独自の施策が進められることを強調した。特に、読谷村ゆたさむらビジョンと連携し、地域資源を円環させながら人口減少への有効策を採る考えであると述べた。地域の振興とバランスのとれた整備の必要が指摘された。
診療所の運営については、引き続き村民の医療提供と地域医療の拡充が求められている。新たな有床医療施設の設置についても課題や方針が提案され、今後に向けた地域医療の必要性が示される中で、村内クリニックとの連携も強化されることが期待される。
最後に、座喜味城跡のライトアップについても話題となり、村内の観光資源として今後も整備や管理を進めていくことが強調された。このように、読谷村議会では、さまざまな課題に対し村民の健康や経済、観光振興へ向けた取り組みを活発に進めている。