令和3年第505回読谷村議会定例会では、一般会計予算が主要議題として議論され、さまざまな意見が交わされた。
議案第7号として提出された一般会計予算において、特に消防費や教育費が取り上げられた。議員からの質疑では、消防費に関する具体的な質問は無く、次に教育費として読谷中学校の新増改築事業が焦点となった。
上地榮議員は「生徒数の増加が見込まれるが、その具体的な数字をお伺いしたい」と質問。教育総務課長の新城直喜氏は「普通教室と特別支援教室がそれぞれ1つずつ増える予定である」と答弁した。不足する教室数やその対応策に関して、議員の更なる質問もあり、教育関連の予算には厳しい関心が寄せられている様子が見受けられた。
また、就学援助の予算についても質疑され、衛生の大城行治議員は「令和3年度予算が減少している理由とその財源について」の質問をする。教育総務課長の新城氏は「援助数見込みの変化から、一般財源と国・県の補助金を計算に入れて減額した」との見解を示した。教育に関する援助が減少することに対し、議員は強い懸念を表明し、適切な周知の必要性を訴えた。
さらに、災害復旧費として合計1,300万円の予算が組まれた座喜味城跡の土砂崩れ対策についても質疑があり、山城正輝議員がこの工事の必要性と効果について意見を述べた。この案件も議論の中心的な話題となり、特に復旧工事がどのように進められるのか、地域住民の安全確保に重要な意味を持つことから、多くの関心が寄せられた。
これらの議論を経て、議案第7号は予算審査特別委員会に付託されることが決定した。予算の審査方法については、歳入は総務常任委員会、歳出は各所管の常任委員会で分割審査が行われることが確認され、慎重な議論が続くこととなった。