令和3年第510回読谷村議会定例会では、村内の様々な課題や将来の方針について議員たちが活発な議論を交わした。
特に健康増進センターに関する話題では、與那覇徳雄議員が施設の利用者数と収入状況について質問した。健康推進課長の比屋根美千代氏は、令和元年から令和3年までの利用者数が減少していることを強調し、コロナ禍の影響が大きいとの見解を示した。その上で、令和元年度には3万5340人、令和2年度には1万2922人、令和3年度(現在)には1万7603人が訪れ、収入も993万5153円から327万5747円に落ち込んでいるという。一部議員からは、国や県からの補助金や協力金についての質問もあったが、期待できる支援は得られない見通しであるとされた。
さらに、青少年センターに関しても議論が行われた。議員たちは青少年育成における支援や関係機関との連携について問いかけ、その結果として得られる活動などについて質問した。学校指導課主幹の塩川斉氏は、青少年センターで行う教育相談や支援策を整備する方針を発表した。地区の民生委員とは連携を図る方針も示された。
村文化財についても重要な論点の一つだった。文化振興課長の上地克哉氏は、村内の文化財をこれまで指定してきた経緯や、新たな文化財指定の検討について説明した。特に戦争遺跡としての重要性が述べられ、村の文化財に対する口コミも紹介された。
また、トリイ通信施設内での発掘調査の進捗とその意義についても報告がなされた。文化振興課長は、過去の遺物が地域の歴史を伝える存在として評価されるべきであると強調した。
最後に、村が進める暫定道路の評議についても触れられ、交通安全対策や交差点の見通し改善を求める意見が多数上がった。村長の石嶺傳實氏は、特に視界の確保や環境整備に力を入れる必要があると認識していると述べた。