令和2年第499回読谷村議会臨時会が、8月25日に招集された。
この会議では、F15戦闘機による金属製部品落下事故と米陸軍トリイ通信施設におけるロープ降下訓練について、抗議決議及び意見書が審議され、全会一致で可決された。
まず、F15戦闘機からの部品落下事故について、決議第5号と意見書第7号が提出された。
提案者の基地関係調査特別副委員長・上地利枝子氏は、事故の発生とその経緯を説明した。この事故は8月4日に嘉手納基地所属のF15戦闘機から3.6キロの部品が落下するというもので、県民の安全を脅かす深刻な事態とされている。
上地氏は、「相次ぐ米軍機の事故が県民に危険を及ぼしている」と強調し、F15戦闘機の飛行訓練の中止や、事故原因の徹底究明を求める内容を含む抗議決議を提案した。議会では、決議が可決され、村民の安全を守る姿勢が確認された。
次に、米陸軍トリイ通信施設におけるロープ降下訓練についても質疑が行われた。
特別委員会の提案により、決議第6号と意見書第8号が提出され、同様に可決された。議員たちは、トリイ通信施設での降下訓練はこれまでに何度も村民から非難されており、地域住民の生活に深刻な影響を与えていると指摘し、訓練の中止を求める声を上げた。
賛成意見の中には、過去の事故例を挙げる意見もあり、沖縄の空での米軍の訓練活動が村民にどれだけの影響を及ぼしているかを再認識する機会となった。このような背景から、意見書も全会一致で可決された。
本臨時会では議題として上がったすべての案件が明確に審議され、村民の安全を最優先にする姿勢が示された。出席議員はそれぞれの意見を尊重し、地域の安全を守るために団結した様子が印象的であった。
午前10時22分に会議は閉会され、議長からの署名が行われた。