第528回読谷村議会定例会が令和5年9月12日に行われ、村長の行政報告や予算・決算関連の議案が議題に上った。
今回の会議では、村長の石嶺傳實氏が令和4年度の主要施策の成果を詳述した。報告では、村民の生活や地域経済への影響を考慮した施策が次々に実施されたことが強調された。新型コロナウイルスの影響を受けた中での対策や支援内容が詳しく説明され、全体として村民の福祉向上に注力している実績が示された。
特に、新型コロナ対策としてのワクチン接種事業や、子育て世帯への一時金支給などは、成果として挙げられた。石嶺村長は「新型コロナウイルスの影響は続いているが、村民が健康で過ごせる環境を守る施策を今後も展開していく」と述べた。
また、令和4年度の国民健康保険特別会計決算認定に関する議案が審議された。小橋川郁美健康福祉部長が決算に関する詳細な説明を行い、マイナス1億3489万124円の単年度収支とともに、収入率の推移などが報告された。このデータは、医療費が私たちの健康を守るためにどのように活用されているかを示す重要な指標である。
村の財政面でも報告があり、村税収入は前年より約5.8％増加し、納付率も向上し97.3％に達したことが伝えられた。この財政的な健全性は村民の協力によるものであるとし、引き続き村民の理解と協力を得ながら財政運営を行っていく考えが示された。
懸念材料も挙げられ、新型コロナウイルス対策の経済回復において課題が残ることが強調された。議長は経済活動の活性化を見据えた施策の構築を求めつつ、村民へのきめ細やかな支援が必要であると述べた。
さらに、読谷村の未来を見据えて、様々な事業の発展のために今後も積極的に取り組む姿勢が議員たちの間で共有され、村の持続可能な成長を目指してお互いに支え合う姿勢が強調された。特に、農業や観光などの地域産業の支援が重要視された。
最後に、村内の交通手段としてのコミュニティバスの利用状況やその改善策に関する議論も行われ、今後の見通しに期待が寄せられた。議会運営において、村民の声を反映した施策を着実に進める姿勢が確認され、審議は順調に進行した。