令和2年第503回読谷村議会定例会が12月17日に開催され、村内の環境整備や安全対策についての議論が展開された。特に、座喜味447番地周辺の環境整備については、上地利枝子議員が座喜味城跡とその集落の景観を保つ必要性を指摘した。一方で、文化振興課長の上地克哉氏は、現状では具体的な環境整備の計画はないとの回答を行った。上地議員は、世界遺産である座喜味城跡を観光資源として活用するためにも、集落一体での環境整備の重要性を強調し、指定文化財としての位置づけを提案した。
次に、伊良皆地域の急傾斜地に関する問題が取り上げられた。この地域の樹木伐採について、住民からの要望があり、沖縄県の急傾斜地崩壊危険区域に指定されていることから、村はその伐採作業に着手する意向を示した。また、土木建築課長の新垣学氏は、地域住民と協力しながら適切な対応を行っていくと述べた。
さらに、ミサワ地域の声も反映され、道路沿いの汚水流入が懸念され、今後の対策について意見交換が行われた。具体的には、住民が生活雑排水の処理に気を配る必要性が強調され、全世帯に周知活動を進める意向が示された。
討議の中では、自治会と連携した交通安全対策が急務であることも指摘され、特に読谷高校の生徒送迎に関する問題が取り上げられた。交通量の増加に伴い、側溝の管理が重要となることが再確認された。
さらに、大雨時の冠水対策について、地域の排水状況に関する現状が報告され、緊急対策としての改善案が検討されることとなった。特に、地域住民の安心・安全を確保するための方策が求められた。これにより、生活排水による水質汚染問題や交通安全問題が総合的に取り上げられ、村としての対応を求める声が強まった。