令和3年第508回読谷村議会定例会が、6月8日に開会され、重要な議題が取り上げられた。
議題では、初めに会議録署名議員の指名と会期の決定が行われた。会期は6月8日から15日までの8日間と定められ、多数の賛成を得て即座に決定した。これらの初動は議会運営の円滑化を図り、今後の議案審議に向けての基盤を整えた。
次に、議長の報告が行われ、現金出納検査の結果や陳情の受理について説明された。議長(伊波篤)氏は、これまでの議会活動について詳しく報告し、自らの役割を果たしたことを確認した。
最も注目された議案は、令和3年度読谷村一般会計補正予算(第1号)である。村長(石嶺傳實)氏は、この補正予算が新型コロナウイルス感染症対策に関連するものであることを強調した。提案された内容では、歳入歳出予算の総額においてそれぞれ467,330千円が追加される。
これに続いて、読谷村国民健康保険特別会計補正予算や水道事業会計補正予算についても説明が行われた。副村長(仲宗根盛和)氏は、国民健康保険特別会計の補正事項として、全体の歳入歳出予算額を507億4,840万円に引き上げることを述べ、医療費の安定化に資すると説明した。
さらに固定資産評価審査委員会条例の変更が具申された。これは納税者の負担軽減を目的とするもので、議会はこれを受け入れることを検討している。また、新たな指定金融機関の選定についても提案され、沖縄銀行が選ばれた。
最後に、委員会条例の改正により新しい農地活用推進課の設置に関連した改正が行われる。議長はこの改定の重要性を指摘し、実施を強く促した。
議会全体を通して、コロナ禍における村民の生活支援に向けた具体的な予算修正が行われ、議員一同が地域を支える姿勢を示した。今後の会期中も引き続き審議が行われる予定である。