第515回読谷村議会定例会において、村民からの様々な要望が議論された。
最初に挙げられたのは、国道58号におけるUターン車両の危険性についての村民の声である。生活環境課の松田勝課長は、国道58号のUターン禁止場所が伊良皆交差点の北向け車線にあると説明した。その一方で、Uターン可能な場所についても言及がなかったことには村民からの疑問が寄せられている。事故の危険を減らすためにも、明確な表示や啓発が求められそうだ。
また、国道58号横田自治会入口の交差点では、右折車両が多く、渋滞の原因になっているとの意見もあった。松田課長は、右折帯の必要性を南部国道事務所に働きかけていく考えを示したが、具体的な改善策については現状未定であるという。他にも、大湾交差点の県道改修工事についても進捗状況が報告され、渋滞解消効果が期待されている。
次に、村内の渋滞解消対策として、沖縄西海岸道路(読谷バイパス)についての進捗が問われた。部長の玉城秀友氏は、道路拡張工事が進行中であり、絡む道路の早期開通を希望する考えを伝えた。また、アクセス道路の橋梁工事についても、関係事業との調整が進められているとのことだ。
さらに、村内交通の要所として認識されている国道58号から沖縄北インターへの道路構想の進展については、住民の多くが期待を寄せている。しかし、国防上、軍事施設を横断する必要があるため、実現には長い道のりが予想されることが指摘された。
次に、機械式ごみ収集車の運営についても議論が交わされた。安全対策について課長は、委託先業者が始業前点検や作業時の注意を徹底していると述べたが、一人で運転と操作を行う場合に、事故を未然に防ぐための指導が求められているとの意見も上がった。
特に、過去3年間で未然に防げなかった接触や物損事故が発生しているという事実にもかかわらず、村民からの報告は無いという点が指摘された。今後はさらなる情報収集と安全教育の徹底が必要である。
公民連携による小糸製作所跡地の整備の進捗も話題となった。総務課長は、村の要請に基づく整備がまだ未定であることや、トイレ設置を検討していることを述べ、住民憩いの場の実現に向けた努力を続ける意向を示した。本格整備に向けた詳細な計画が策定されることで、待望の施設が実現されることが期待される。
議会の質疑を通じて、村民の安心・安全を守るための施策が進められていることが感じ取られた。本会議での意見交換が、将来の村づくりにおいて重要な役割を果たしそうである。