令和3年3月31日に開催された第506回読谷村議会臨時会では、様々な課題が議論され、多くの重要な決議および意見書が採択された。
なかでも注目を集めたのは、米陸軍トリイ通信施設における吊り下げ訓練に対する抗議決議である。基地関係調査特別委員長の伊佐眞武氏が提案したこの決議においては、村民の意見が無視されていると強く指摘され、地域の安全性が脅かされる懸念が表明された。伊佐氏は「読谷村民の抗議の声を無視した相次ぐ吊り下げ訓練に断固抗議する」と述べ、この訓練が過去に事故を引き起こしたことにも触れて、訓練の中止・改善を求めた。
実際、近年の報道では、トリイ通信施設での吊り下げ訓練に関する訓練が行われている。特に3月23日には大型ヘリコプターがフォークリフトを吊り下げて北上し、村民の不安を呼び起こした。伊佐氏の発表によれば、「米軍は、原因不明なまま危険な行為を続けている。」と強調した。
また、本会議では沖縄本島南部地域からの土砂採取計画の断念を求める意見書も可決された。意見書の提案者である國吉雅和議員は、「この地域は激戦地で多くの遺骨が埋まっており、土砂を採取すること自体が許されるべきではない」と述べ、遺骨収集の取り組みを強化すべきとの主張を展開した。賛成意見とともに「地域の思いを尊重すべきだ」という意見が集まった。
会議では、様々な意見が交わされ、議員たちは村民の安全と福祉を守るために、会議での決議が急務であることを確認した。意見書の採択や抗議決議には全議員の賛成を得る結果となり、読谷村としての意思表明の重要性が再認識された。
このように、読谷村議会では地域住民の安全や権利を守るための決議が確実に行われており、その影響は今後も地域に及ぶだろう。今後は県民の意見を反映しつつ、さらなる施策が求められる状況にあると言える。