令和元年第488回読谷村議会臨時会が開催された。
今回の臨時会では、複数の重要議案が審議された。特に注目されるのは、議案第39号の「令和元年度(仮称)川回る広場整備工事請負契約」である。村長の石嶺傳實氏は、プロジェクトが沖縄振興特別推進交付金事業の一環であり、ソフトボール場の整備を通じて地域のスポーツ振興を図るものであると説明した。
具体的には、整備面積が1万9,531平方メートルとなり、公式戦やキャンプ誘致を目指す内容になっている。工事は、消費税込みで2億4,200万円の契約となり、特定建設工事共同企業体で落札が決まったものである。議会では質疑応答が行われた後、原案通り可決されることが決定した。
また、決議第5号および意見書第4号では、MV22オスプレイの低空飛行に対する抗議について話し合われた。基地関係調査特別委員長の伊佐眞武氏は、7月28日に発生した低空飛行について厳重に抗議するとともに、オスプレイの飛来を禁止する旨を求めた。このオスプレイの低空飛行に関しては、墜落の不安や騒音が村民の生活を脅かしているとの声が上り、議員たちの間で賛成討論が相次いだ。特に長濱宗則議員は、ソフトボールを介しての地域振興とともに、安全性の向上を求める意見を述べた。
結果、決議と意見書は共に原案通り可決された。村議会は、地域住民の安全と生活の質を保つため、米軍に対する要請を行う姿勢を強調している。読谷村議会は、今後も住民の健康や環境を守るための施策を進める姿勢を示している。今回の臨時会は、地域課題に対する議会の対応を如実に表す結果となった。