読谷村議会は、令和5年3月7日に実施された第524回定例会で32議案を審議し、各議案を可決した。
特に注目されたのは、令和4年度の一般会計補正予算で、提出された修正案に関しては、質疑が行われた。例えば、上地利枝子議員は「地域へ交付金の減少が続いている現状について、自治会への具体的な説明はどのように行われているのか」と尋ねた。この質問に対し、総務課長の知花正氏は、地域振興交付金の減少は実績に基づいてのものであると説明した。
また、長濱宗則議員は、予算案における年度外繰越しに関する補正が多数ある事に疑問を呈した。これに対し、課長が法律に基づく必要な手続きだと強調し、予算の流動性が求められる場面であることも指摘した。
さらに、様々な条例改正案についても審議が進められた。特に、読谷村の個人情報保護に関する法律施行条例は、国の法律改正を受けたものであり、村民の権利保護について深く議論された。
反対討論として、城間真弓議員が「情報管理面での安全性の懸念を無視して進めるのは危険だ」と述べ、個人情報の取り扱いに関する慎重さを求めた。一方で、賛成派からは、新たな制度への適応が必要であるとの意見も出され、意見が分かれた。
今回の定例会では、村民生活への影響を考え、様々な視点からの意見が交わされ、今後の行政運営における課題も浮き彫りになった。今後は可決された議案を元に、村の発展に向けてしっかりとした実行が求められる。