令和2年第501回読谷村議会臨時会が10月19日に開催された。
本会議では、重要な議案がいくつか審議された。その中でも特に目を引くのは、令和2年度読谷村一般会計補正予算(第5号)である。総務部長の古堅守氏が提案したこの議案において、歳入歳出予算がそれぞれ1,000千円減少し、総額が約205億8千万円となる。
古堅守総務部長は、補正の理由について「沖縄振興特別推進交付金事業の推進を図るため」と述べた。村の財政状況に対する理解と協力を求めた。
更に、地産地消を推進するための配送車の購入についても議論された。ゆたさむら推進部長の山内嘉親氏は、この契約が「移動手段を持たない買い物弱者の生活利便性を向上させる重要な施策である」と強調。契約金は約953万円で、運営開始は来年4月を予定している。
また、読谷村診療所の建築改修工事契約も承認された。健康福祉部長の小橋川郁美氏は、工事が令和3年度に完成を目指すことを報告。指定管理については、工事完了後の進捗管理が課題となることが示唆された。
加えて、読谷村学習者用コンピュータ等機器の購入に関する議案が討議された。教育次長の安田慶知氏は、この契約が「公立学校における教育環境の改善に寄与する」と説明した。計約2億7千万円で契約することが決定した。
最後に、専決処分の報告が行われた。総務部長の古堅守氏は、不法投棄防止看板による損害賠償の状況について報告を行い、再発防止を強調した。
議会の決定はすべて議員の賛成で可決され、会議自体もスムーズに終了した。このように、臨時会は地域の重要な課題に向き合い、透明性のある議論を進める場としての役割を担っていることが改めて確認された。