令和3年第512回読谷村議会臨時会が開催された。議題には一般会計補正予算と水道事業会計補正予算が含まれ、いずれも原案通り可決された。
議長の伊波篤氏は会議を開会し、欠席議員の報告を行った。また、臨時会の署名議員として城間勇議員と長濱宗則議員が指名された。
会期は本日1日と決定され、多数の異議なく承認された。その後、議案第40号に関して、総務部長の古堅守氏が令和3年度読谷村一般会計補正予算(第3号)の説明を行った。歳入歳出それぞれに48,999千円を追加し、総額を16,582,563千円とする内容である。
特に注目すべきは、新型コロナウイルス関連の交付金であり、今後の介護事業への影響が期待されると説明された。この補正によって介護施設への支援が強化される。また、防災対策事業にも325万円が計上され、住民の安全確保が図られる。
質疑応答では、上地榮議員が提案していた高齢者等情報配信機能強化事業について、対象世帯数が高齢者1,840世帯、障がい者世帯163世帯の合計2,003世帯であることが確認された。福祉課長の山内昌直氏は、同事業の運用について詳しく説明した。高齢者に対して無償で貸与される防災ラジオ等の機器について、貸与期間の明確化が求められた。
次に議案第41号、令和3年度読谷村水道事業会計補正予算(第2号)の審議に入った。上下水道部長の新垣和男氏が、収益的収入の補正額を13,758千円とし、計で10億151万7,000円に上ることを説明。一般会計から水道事業を支援するための補助金が配分され、事業者に対する水道料金支援が行われる見込みだという。議論の結果、特筆すべき異論は存在せず、議案は承認された。
全体として、今回の臨時会では住民生活に直接影響を与える重要な予算が可決されたことが確認され、今後の執行状況が注目される。