令和4年12月14日に開催された久米島町議会では、様々な重要課題が討議された。
議員からの質問・提案により、支援事業や歩道整備、漁業に関連する諸問題が明らかになった。
まず、支援事業に関する質疑があり、サトウキビ生産性向上を目的に、地力増進対策や肥培管理対策の施策について町長の説明があった。
町長は、「堆肥の供給を計画していたが、予想外の需要増から一部農家には供給できなかった」と述べた。特に、堆肥センターの生産能力が追いつかなかったことが問題視された。
そのため、今後は生産量の把握と調整を進め、各農家に公平に支援が行われるよう工夫する意向を示した。
次に、阿里地区の歩道についての指摘があった。歩道には常時湧水があり、滑りやすく危険な状況が続いている。教育長は「清掃作業を行ったが、根本的な改善策として排水工事を行う」と答えた。歩行者の安全を守るため、早期の工事着手を約束した。
漁業に関する議論では、ホンマグロの割当てが問題視された。漁協単位での割当て変更の可能性が討議されたが、町長は「県との協議が必要」と慎重な姿勢を見せている。しかし、漁民たちは早急な対応を求める声が強い。
最後に本庄池について、町長は貯水池としての活用を計画していると説明し、補助事業の採択に向けて努力すると述べた。また、事業採択前に受益者との意見交換の場を設ける必要があると認識した。
今後、久米島の農業や水資源の管理に対する具体的な進展が期待される。