令和5年12月21日、久米島町議会は第11回定例会を開催し、各議案を審議した。議会では、職員の給与改定を含む数々の条例案が提案された。
まず、職員給与に関する条例の改正について副町長の中村幸雄氏が説明。提案理由として、人事院勧告に基づいた給与調整の必要性が述べられた。赤嶺秀德議員が年間の総費用について質問し、総務課長の幸地伸也氏は、改正に伴う総額が2030万円余りになると答えた。これらの給与改正案は全て可決された。
次に、国民健康保険税の改正案が説明された。副町長は、税軽減措置の新設に伴う改正を強調し、全員一致で可決された。また、火災予防条例やタートルアイランドの施設条例の改正も同様に審議され、可決された。
議会では、特に注目を集めたのが、米空軍横田基地所属CV22オスプレイの墜落事故に関する抗議決議であり、提案者の棚原哲也議員は、事故の影響が町民の安全を直接脅かすものであると訴えた。また、同件に関連し、意見書も提出され、賛成意見が相次いだ。
最後に、議案第70号及び第71号の工事請負契約についても審議された。特に宇江城地区農業用水供給施設の整備工事について、多くの議員から期待の声が上がった。これに対し、建設課長の大城学氏は、工期などの詳細を説明し、工事が地域の農業振興に寄与することを強調した。
出席議員14名無事に全議案が可決され、令和5年第11回定例会が閉会した。議会全体として町民の安全及び福祉向上に向けた重要な施策が提案され、今後の実施に期待が寄せられる。