令和3年第5回久米島町議会定例会が開かれ、各議題についての審議が行われた。この会議では、一般質問や新型コロナウイルス対策の事業についても議論が行われた。
前半の議事では、一般質問が行われ、「新型コロナウイルス感染防止対策」とその影響について議論される中、参加者が多く取り上げたテーマが、地域の観光イベントと離島留学生の受入れ体制である。この中で、11番東江浩明議員は、離島留学生の奨学金制度について質問を行い、加入者数が減少していると感じている点を強調した。大田治雄町長は、奨学金制度が確立されたことによって、あらゆる経済的支援が必要であると述べ、その求めに応じる支援体制を整える考えを示した。
続いて、新型コロナウイルス感染防止対策として製作される予定の「バウチャー券」についても話し合われ、議員たちの協力を得て施策の強化を図る方針が示された。出席した議員は、既存の困難な状況を乗り越えるための新たな施策の必要性を訴え、十分な準備を進めるべきとの意見が相次いだ。
また、航路費用に関する討論では、久米商船の赤字補填に関する問題が提起され、これに関して商工観光課も若干なりとも影響を与えられていると認識していると応じた。議会では、観光業の再建に向けてあらゆる事業を前向きに進める必要があるとの意見が多く、とりわけコロナ禍で影響を受ける業界への支援強化を求める声があった。
後半は、健康保険制度の窓口負担に関する意見書の提出についても議論があった。地域の高齢者に負荷がかかる施策には反対の意見が多く、再考の必要性を強調する意見が多数を占めていた。これを受けて、連携しながら問題を解決していくよう求め、今後の議会でさらなる関心を持ち続けることが重要であるとの結論が出された。
このように、令和3年第5回久米島町議会定例会では、地域の問題に真摯に向き合う姿勢と、さまざまな意見が交わされ、町の今後の運営についても重要な決定がなされることとなった。特に、新型コロナウイルスの影響が議論の中心となったことが印象深い。