令和3年9月7日、久米島町議会定例会において、重要議題が討議された。特に焦点となったのは、畜産振興や動植物の保護条例制定に関するものであった。
特に、畜産振興については、翁長 学議員が質問を行い、全国和牛能力共進会に向けた久米島町の取り組みを問うた。大田 治雄町長は、「優れた和牛を育て、競技会での成果を期待する」と述べ、町全体での協力体制が重要であると強調した。また、沖縄振興特別推進事業の延長についても意見が交わされ、継続的な取り組みが求められた。
さらに、動植物保護条例について、新垣 幸子議員が「久米島の豊かな自然を保護するため、早期の条例制定が不可欠」と強調した。行政側は、現在、沖縄県や環境省と連携を図り、対象動植物の選定を進めていると応じた。しかし、具体的な進捗状況について議員からは不満の声も上がった。
また、各字の屋号調査についても話題に上った。議員は、「若い世代が屋号を知らない現状を憂いていた」とし、町全体での調査が必要であると訴えた。教育長は、その考えに賛同の意を示した。
久米島町歌と音頭の普及については、大城 学総務課長が「地域の一体感を高めるため、普及に努めている」と報告し、今後もイベントでの披露を重ねていくとの方針を伝えた。特に、コロナ禍の影響で行事が制限されている中でも、さまざまな形で普及活動を続けていく意向が示された。
この日は町の重要な議題について多くの意見が飛び交い、住民の安全と健康を守るための取り組みに関する行政の姿勢も問われる結果となった。町民の期待を受けて、議会からの提案が今後の施策にどう反映されていくか、注目が集まる。