令和元年12月17日に開催された久米島町議会臨時会において、議案の審議が行われた。
主要な議題の一つ、令和元年度久米島町一般会計補正予算(第3号)は、歳入歳出ともに9千788万8千円を追加し、総額93億1千257万円とするものである。この補正予算には、ふるさと納税寄附金の増加が反映され、寄附金の見込みが5千万円の増となる。桃原秀雄副町長は、この増額について「地域振興に繋がるよう活用していきたい」と述べた。
また、一般会計の補正予算に関連し、比較的大きな関心を呼んでいる議題が比嘉2号線整備事業の減額問題である。幸地猛議員は、地域からの早急な整備要望があるとして、その理由を尋ねた。新里剛建設課長は、「県の予算要求統一の結果、事業費全体が減額された」との説明を行った。
さらに、風の帰る森交流施設条例案も可決された。この条例は、同施設の設置及び管理を定めるものであり、町長が管理者を選定する権限を有する。企画財政課長は「公募によらない指定管理者により、自主的な運営が期待される」と強調した。一方で、赤字補填の懸念も示され、特に運営経費の厳格な管理が求められている。
そのほか、久米島町消防団員の定員に関する条例改正も議論された。この改正は、消防団員の欠格事由について適正化を図るものであり、コスト削減が目的である。また、久米島町会計年度任用職員についても新たな給与規程が設けられ、待遇改善が目指される事が確認された。
最終的には、居宅介護支援事業所の管理者資格要件についての経過措置期間延長に関する意見書も可決。地域における介護サービスの確保と継続的な支援が強調された。
休憩を挟みつつ、町長や議員達が活発に意見交換を行い、各事業の重要性と今後の対応策について意見を交わした。