令和4年9月9日、久米島町議会で第7回定例会が行われました。
会議では、一般質問が行われ、特に鳥島射爆撃場や自然環境問題に関する多くの発言がありました。議員の宇江原総清氏は、台湾有事に関連し危機管理能力について町長に質問しました。これに対し、桃原秀雄町長は、国防は国の専権事項であるとしつつ、有事における町の計画の重要性を強調しました。
また、自然再生についても議論がなされました。宇江原氏は、アオウミガメに関する問題に触れ、漁協からの聞き取りによれば、ウミガメによるモズクの食害の実態把握が重要であると述べました。これに対し、町長はウミガメの増加と藻場の減少が関係している可能性を示唆しながら、今後調査を進める意向を示しました。
さらに、バーデハウスの運営状況についても質問があり、他の企業の提案について町長は確認を行っていると述べました。また、海洋深層水の活用に関する取組状況についても報告が行われ、新たな企業誘致に向けた活動が進行していることが語られました。
棚原哲也議員による県道イーフ線の整備状況の質問では、特に歩道の安全性や駐車場の不足が指摘され、町長は今後の予算確保に向けた県への要望を行っていることを報告しました。県道の整備が進まない現状に対し、町としてどのように行動していくかが今後の課題であると強調されました。
最後に、会議を通じて住民の安全と環境保護に向けた各議員の姿勢が明らかになり、議論を通じた問題解決への意欲が表明されました。議会終了後、町民の意見を吸い上げる重要性が再確認され、今後への期待が高まっています。