令和5年第7回久米島町議会定例会が、9月19日に開会した。この日は、複数の予算案が審議され、町民生活や産業振興に関する重要な案件が提起された。特に、一般会計補正予算においては、地域活性化のための取り組みが求められた。
その中で、盛本実議員が中央通り・新興通り商店街の活性化について問いかけた。商店街は、かつて町民や訪問者の重要な拠点であったが、近年は空き店舗が目立つ厳しい状況にある。町長は、地域の声を聞くための集会を検討し、沿道の環境改善の必要性についても認識していることを伝えた。
また、働き手不足についても意見が交わされた。町内での労働力不足が続く中、議員は、今後の対応を検討する必要があると強調した。町長は、具体的な施策を進める一方で、農業を通じた地域産業の振興にも力を入れる意向を示した。
台風6号の被害報告では、多くの農作物が影響を受け、対応策として「国・県からの支援」を求める姿勢が明らかになった。被害に対する復旧支援は、尽力していくと町長は述べた。
最後に、繁忙期と閑散期の観光客数の差を解消するための宿泊施設の拡充についても議論がなされた。町長は、観光資源の活用を図ることで、持続可能な観光業の運営を目指す重要性を強調した。
以上の協議を経て、議会は一連の予算案を原案通り可決した。今回の議会は、地域の声を基にした町の発展に向けた重要なステップとなったと言える。