令和6年第1回久米島町議会臨時会は、全議員が出席し、7つの議題が審議された。
開会の挨拶を行った議長の玉城安雄議員は、全員出席を報告した。
続いて、各議案の審議に移り、まず会議録署名議員の指名がなされた。これには、11番宇江原総清議員及び12番赤嶺秀徳議員が指名された。
次に、会期の決定が行われ、今回の臨時会は本日1日間とされた。
特に重点的に審議されたのは、令和5年度久米島町一般会計補正予算(第10号)である。この補正予算は、歳入歳出それぞれに約4億円を増額し、総額106億円を超える内容となった。
中村幸雄副町長が提案理由を説明し、新型コロナウイルス対応のための地方創生臨時交付金等が含まれていることに触れ、町民への支援が進んでいることを強調した。特に、住民税非課税世帯向けの給付がすでに行われ、給付率は9割に達しているとの報告もあった。
次に審議された議案第2号、令和5年度久米島町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)では、歳入歳出それぞれに591万円の増額を決定し、総額が11億6千万円にのぼることが確認された。
また、議案第3号の久米島町手数料徴収条例の一部改正では、戸籍法改正に伴う手数料の見直しが提案された。これに対する質疑では、新垣幸子議員が電子証明書の発行手続きについて確認し、町民がより使いやすい制度となることを期待した。
議案第4号、久米島町下水道事業の設置等に関する条例では、下水道事業の公営企業化が議論された。友寄章上下水道課長は、地方公営企業法に基づいて公益企業へ移行するメリットを説明し、国からの補助金の獲得が可能になる旨を述べた。
最後に、排水設備改造等資金貸付基金条例の改正が行われ、この基金の運用が見直されることとなった。すべての議案は提出通りに可決され、賛同があった。
玉城議長は、各議案の可決の後、今後も町民の生活向上を図るための取り組みが継続されることを期待した。臨時会は円滑に終了し、11時04分に閉会された。