令和元年12月18日、久米島町議会において、町民の生活向上を目指す重要な議題が討議された。議会では特に子どもの貧困問題が注目され、各議員からの意見や質問が相次いだ。
子どもの貧困については、久米島町が実施した調査に基づく報告が行われた。福祉課の仲地紀男課長は、316世帯からの調査結果を示し、その中で61名が貧困層に分類されたと述べた。講演ではさらに、貧困対策として就学援助事業が進行中であり、特に要保護及び準要保護の児童生徒への支援が継続的に行われていることも強調された。
また、町長は一人親家庭への支援にも配慮する意向を示し、県内の貧困対策のネットワークを活用することで、困窮家庭支援の重要性を認めた。特に沖縄県は全国平均の2倍にあたる貧困率を抱えているため、今後の取り組みが求められる。
続いて、ハーベスター導入に関する議題が挙がった。産業振興課の佐久田等課長は、ハーベスターの導入は主に農業生産法人を対象としているとし、申請書の準備が整っていることを報告した。また、今年度は2台の導入が予定されているが、個人での申請は受け付けていないとのことで、疑問の声も上がった。議会では公平性や透明性が求められ、町民の信を受けた業務の執行が改めて強調された。
小中学校の冷房設置についても進捗が報告され、全ての学校において令和2年3月までに設置が完了する見込みとされた。教育課の濱元尚哉課長は、地元業者の参加も含め、地域の利活用が進ンでいることを説明した。将来的には、幼稚園への導入も視野に入れた検討が進められる。
街灯設置に関する議題も重要視され、特に大原と北原の街灯設置計画について各区長からの要望が出されている。町長は今後の設置計画において町民からの要望を反映すべく調整を進める意向を示した。
最後に儀間川の環境整備問題が取り上げられ、町長は沖縄県に対し強い要請を行ったことが報告された。これに関連して、地域の景観を損なわないために、適切な整備が求められている。