令和5年10月31日、久米島町議会は第8回臨時会を開催しました。議題となったのは、主に久米島小学校の校舎耐震補強工事請負契約と一般会計補正予算についてです。
まず、校舎耐震補強工事について提案した中村幸雄副町長は、契約金額は5478万円であると述べました。この工事は、久米建設株式会社が受注予定で、144日間の工期で進められることが明らかにされました。質疑では、盛本實議員が契約業者のランクについて質問し、幸地伸也総務課長は、Aランク業者が1社のみであったため、Bランクの業者を指名した理由を説明しました。
質疑の中では、工事の積算方法や単価の妥当性に疑問を呈する意見がありました。特に盛本議員は、「1箇所当たりの工事費が高額である」との見解を示し、追加工事の有無についても確認しました。教育課長の宮里みかよ氏は、現在のところ追加工事の予定はないと強調しましたが、今後の状況次第では議会に再度お諮りする可能性も示唆しました。
次に、令和5年度一般会計補正予算について、中村副町長は歳入に1277万7千円を追加する計画を説明しました。具体的には、防犯カメラのリースや防災対策に関する経費が含まれ、全体の総額は100億5705万7千円に達します。議会はこれらの内容についても審議し、いくつかの質疑応答が交わされました。特に赤嶺秀德議員は、公共工事における追加工事の発生可能性について質問し、教育課長は必要があれば改めて議会に報告する意向を示しました。
すべての議案は原案通り可決され、臨時会は閉会となりました。議会は、町民の安全を確保するための施策を着実に進める姿勢を改めて確認しています。これにより、久米島町の学校施設の耐震性向上及び財政の安定を図ることを目指します。