令和4年12月13日、久米島町定例議会において、ウミガメの保護や松くい虫の被害に関する重要な議題が取り上げられた。特に、ウミガメと漁業の共存の課題は、漁業者と町の協力が求められるとされ、実施中の個体調査が今後の具体的な対策の参考になるとの見解が示された。ウミガメ館の職員が行った調査によれば、ウミガメの個体数確保が必要であり、漁協と連携を深める方針が示された。この調査は、漁業者との調和を図るため、ドローンを活用して進められ、冬季にはさらなる調査が計画されている。
また、松くい虫による被害が深刻化していることが報告され、現在、伐採作業や薬剤による樹幹注入が進行中であると説明があった。町は国からの補助金を受け、被害箇所の優先順位を定め、滞りなく対策を実施する考えを明らかにした。防除対策に取り組む地域の人材確保や技術向上も重要なテーマとして挙げられ、町内業者と協力して進めることの必要性が再確認された。
一方、公立久米島病院の整備に関する質問では、地域医療振興協会との連携が強化されていることが報告され、病院敷地内の管理体制も整備される見通しとなった。
さらに、生理の貧困問題についても焦点が当てられ、町では生理用品の設置を促進するための取り組みが続けられ、各学校へのアンケート調査を通じて実態把握を進める方針が示された。まさに、時代の変化に応じた柔軟な対応が求められている状況である。このように、議会で議論された事項は、地域の生活に深く根を下ろした問題であり、今後の政策形成に影響を与えることが期待されている。