令和4年3月の久米島町議会定例会では、重要な議題が取り上げられた。
まず、歯科診療所の開設について議論が行われた。仲里歯科診療所の耐力度調査が進行中で、結果は3月中旬までに判明する見込みとされている。大田治雄町長は、「調査結果が基準に達すれば基本設計・改修工事に進み、基準に達しない場合は、新規建設を検討する」と述べた。
次に、ふるさと納税の活用については、近年の寄附件数と金額が発表され、特に平成30年度には約1億3千万円の寄附があったことが強調され、町は今後も返礼品の充実に取り組むことが求められる。過去5年間の寄附の動向が分析され、特産品の拡充や新しい返礼品の開発に力を入れる姿勢が見えた。
生理の貧困に関する支援も重要な議題となった。教育長は、「現在、学校のトイレに生理用品を常備しているとの報告があり、保健室も利用可能である」と話した。今後、学校全体での生理用品の常備の実施を予定し、必要な方々に確実に届ける体制を整えることを明らかにした。
生活困窮者の保護行政については、相談件数が過去3年間で161件、生活保護申請が91件あったことが報告された。福祉課の職員は、町民が安心して相談できる体制の維持、生活の安定に向けた取組みを続ける意向を示した。
議会では、各議員から町の活性化に向けた提案があり、特にふるさと納税の充実が強調された。各議員は、町民を巻き込み協力を促す姿勢が求められると一致している。
今後、久米島町における行政の対応がどのように進展するか、町民からの期待が寄せられる中で見守られることとなる。