令和元年第5回久米島町議会定例会が、6月18日に開催された。議会では防犯灯や避難道路、チュラ福木など多岐にわたる議題についての意見が交わされ、特に町の活性化や住民の安全に関する議論が目立った。
防犯灯については、町長が水銀灯からLEDへの更新を進める一方で、集落外の設置による電気料金を町負担にする方針を明らかにした。これに対し、地元議員は「集落内には長年の歴史があるため、平等な扱いが必要」と主張し、町民に負担を強いる形になっていることを懸念した。
また、避難道路の整備についても危機意識が高まっている。観光施設や学校へ通学する際の歩道整備が急務となっており、町長はこの問題に取り組むと発言している。しかしながら、予算の確保が厳しく、工事の計画が進まない状況が続いている。議員は「通学路の安全確保は重要」とし、周知と整備を促す意見を述べた。
チュラ福木の剪定については、樹木医による診断が行われ、専門的なアプローチが必要とされている。しかし、これまでの剪定が行われていないことに、地域住民の不安が広がっている。地域の皆が健康で安心できる環境を整えるためにも、早期の対応が求められる。
久米島高校の魅力化については、地域住民の移住促進を図るとの構想が示された。特に家族同伴の久米島高校への入学を促すため、アパート賃貸の助成策も考えられている。しかし、必要な情報提供や実施策の詳細については今後の課題として残っている。
このように、今回の定例会では住民が直面する様々な問題が精査され、地域活性化や安全保障に向けた方針が示された。議会終了後も、これらの議題がどのように進展していくのか注目が集まっている。