令和3年12月16日、久米島町で開催された定例会では、再生可能エネルギーの活用と環境問題が中心議題に取り上げられた。この日、現状の取り組みと問題点に関する複数の一般質問が行われ、町のリーダーたちが対応した。
まず、再生可能エネルギー活用事業の現状について、11番の東江浩明議員が質疑を行った。大田治雄町長は、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指し、各施策を推進していると述べた。具体的には、久米島町公共施設再生可能エネルギー利用促進制度を設立し、公共施設の屋根を民間事業者に提供し、太陽光発電設備や蓄電池を導入する計画が進行中であることを明らかにした。
続いて、クリーンセンターの活動についての質問もあり、吉田政也環境保全課長は、現在焼却炉の稼働状況と新ごみ処理施設の進捗に言及した。この施設の建設予定地は旧火葬場周辺であり、令和4年度から令和6年度の完成を目指して予算が確保されている。
松くい虫の対策についても議論が交わされた。町では、観光資源である松の保護を最優先に掲げ、漁協とも協力し、被害に遭った松の伐採を進めていると報告された。また、特に素晴らしい生態系が存在する久米島での環境保全の重要性が強調された。
さらに、人口減少問題に対する取り組みとして、町長は結婚支援についても関心を示し、町の独自施策を検討する必要性を強調した。この施策は、若い世代の定住を促進し、町の活性化に寄与することが期待される。町民の意見やニーズを反映し、積極的な結婚支援策の導入を目指す方針である。
今後の久米島町の環境政策や人口問題への取り組みが、町の持続可能な発展につながることが期待される。
町民からの意見や提案を受け入れ、地域に根差した行政の実現が求められています。