令和4年9月7日に開催された久米島町議会定例会では、公共施設の意義や防災計画、農業振興に関する議題が取り上げられた。特に、防災計画における避難階段や各種訓練の重要性が強調された。
議会では、真泊地区の避難階段整備が進められた背景や、避難時の地域の安全性についての発言が相次いだ。町長の桃原秀雄氏は、避難階段が津波対策として重要であり、地域の紹介された意見を基に町民との意見交換を進めていく意向を示した。
防災計画に関して、参加者数は札幌市の950名を含む1,700名に達するとされ、町民が防災訓練に参加する意義が問われた。この中で、学生を除いた実際の参加者は約770名で、年々参加人数は減少傾向にある。真栄平建正議員は、訓練内容を見直し、より実践的なものにすることを求めた。
また、農業振興の議題でも、化学肥料の高騰に関する支援策が紹介され、堆肥や緑肥の活用が促進される方針が掲げられた。サトウキビ生産に関連する経費の内訳も明らかにされ、賃借料が目立って高いことが指摘された。町長は低コストにつなげるための方策を模索中であることを述べた。
さらに、移動手段の確保に関して、「ホタルドームバス停」の設置計画が進行中で、地元の意見を基に位置を決定すると報告された。仲里総合グラウンドの再整備についても、健康増進の重要性が論じられ、特に、お年寄りの健康管理の観点から、コミュニティの支援が求められた。
最後に、議会の質疑を通して、久米島町の発展に向けた具体的な行動計画が強化されることが期待される。