令和4年11月21日、久米島町議会臨時会は議題を扱い、活発な議論が展開された。
議事の中で、令和4年度一般会計補正予算に関しての議論が特に注目を集めた。この議案は、歳入歳出に対し約1億2千909万円の追加を求めるもので、総額は約95億9千352万円となる。
中村幸雄副町長は、補正内容を説明し、特に財政調整基金からの繰入金や過疎対策事業債が計上されていることを強調した。また、仲里歯科診療所の改修費用や新たな医療機器購入費が明示されており、正確な実施計画が求められた。
この補正予算について、議員からは説明や情報不足が指摘された。特に、9番の喜久里猛議員は、医師の辞退に関する詳細な説明がなかったことに不満を表明。町民課長の上原あゆみ氏は辞退について、昨年11月に辞退の申し出があり、調整を続けていることを明らかにした。議会では医療従事者確保の重要性が強調された。
他にも、議案第42号の清水小学校校舎耐震補強工事について、総額約1億1千418万円の契約が審議された。この契約は株式会社儀間建設に対して結ばれるもので、全会一致で可決された。
議論の中で、時折問題となる契約書の透明性や、詳細情報の不足についての意見が上がり、議員たちは慎重な対応を求めた。特に、新垣幸子議員は安全性への配慮とともに、児童の授業への影響についても触れた。教育長の宇江城詮氏は、安全対策について確認し、情報提供の不足を詫びた。
さまざまな議論を経て、全ての議題が無事に終了した。この日は、議会の信任のもとに、町民の医療環境改善と施設整備が進められる期待が高まった。議会は午前10時58分に閉会した。