9月9日に行われた令和3年第8回久米島町議会では、数件の重要議案が審議された。
その中でも、令和3年度久米島町一般会計補正予算(第4号)が大きな焦点となった。この補正予算では、歳入歳出に計約8億円が追加され、町の総予算は86億475万円に達する。特に、歳入の増加は新型コロナウイルス感染症関連事業や、歳出の増加は文化施設や教育課程の拡充に充てられる。副町長の桃原秀雄氏は、補正予算がコロナ禍における地域活性化に寄与することを期待していると述べた。
また、議案第28号の令和3年度久米島町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)も議会で承認された。この補正予算では639万8000円が追加され、国保制度を安定化させる施策が進められることとなる。桃原副町長は、安定した医療制度の構築が町民にとって重要であると強調した。
その後、久米島町消防団員の定員や服務に関する条例の改正も審議された。この改正では、消防団員の処遇改善を目的とし、消防団の重要性が改めて認識されている。消防長の長井泉氏は、消防団員が地域の安全を守るための活動を行うことが法律で求められる方針が整っていると語る。
国や県の社会情勢を踏まえ、これらの議案が通過したことによって、久米島町は今後も地域の発展に向けた施策を推進していく方針である。議員たちからは、今後の取り組みについての高い期待が寄せられている。