令和5年第3回久米島町議会定例会が開催され、町長の施政方針が示された。桃原秀雄町長は、施政方針の中で、町民生活の充実を図るための施策を強調した。特に、子どもや高齢者に対する支援強化、地域の活性化に向けた観光施策の強化などを打ち出した。町長は「全ての世代が生き生きと暮らせるまちづくり」に向けて、様々な施策に取り組む意志を示した。
町長からは、観光振興に関する具体的な施策が明らかにされ、特に新型コロナウイルスの影響が収束しつつある中で、観光産業の回復が重要であると述べた。観光客の増加と観光消費の向上を図るため、質の高い観光サービスの提供を目指すとした。新たな観光振興基本計画の策定の方針も示され、今後の内容に期待が寄せられる。
また、令和4年度の一般会計補正予算が議題に上がり、歳入と歳出の調整が行われる。全体で約94億円規模の予算であり、特に新型コロナウイルス対策、子育て支援、教育環境の整備に関する事業に予算が組まれている。具体的には、防災対策や地域振興へのさらなる投資を行う姿勢が示された。
さらに、討議の中で、町民から寄せられる具体的なニーズに基づく施策の必要性が強調された。たとえば、空き家問題や住環境の改善に向けた取り組みの進展を求める声が上がり、地域の実情に即した政策展開が不可欠であるとの意見もあった。
結果、議会では、必要な歳出予算の増額において承認が得られ、今後の具体的な施策の進行を期待させるものであった。さらに、議案の可決に伴い、町長は民間企業との連携強化を進め、地域全体の福祉向上へ簡潔に答弁し、各議員からの意見も賛否よって整然とした質疑が行われ、地方創生への意欲が再確認された。