令和2年第5回玉野市議会定例会が6月12日に開催され、議題に付された様々な議案や請願について質疑応答が行われた。
主な議案として、令和2年度の一般会計補正予算や、玉野市立玉野市民病院の事業会計補正予算が提案された。松田達雄市議が、議案第48号の一般会計補正予算について詳しく質問を行い、旧文化センターにある文化財の移設に関して具体的な移設先や内容、また移設に伴う不用品の扱いについて詳細を求めた。教育次長の藤原敬一氏は、旧文化センター内にある古墳と石碑が移設されることを説明し、今後の教育資源として活用されることを強調した。
また、玉野市は玉野市税条例の一部改正についても提案があり、国税における連結納税制度の見直しに伴う影響についての質疑が行われた。政策財政部長の藤原秀紀氏は、今回の改正が地方税に与える影響について説明し、連結納税制度が地方税では採用されていないことから、影響はないとの見解を示した。
議会ではさらに、有限会社みどりの館みやまの経営状況報告も行われた。松田市議の質疑に対し、事業報告が行われ、売上や収益に関する詳細が報告された。特に今後の監査体制の強化に関する意見が市の方針として示され、複数の監査役を配置する必要性が議論される場面もあった。
新規の請願では地方財政の充実を求める請願や障害者医療費助成制度に関する請願が提案され、議会での意見書採択を要請する発言がありました。特に、精神障がい者への医療助成の均一化が求められ、関連議員からは支援の重要性が強調された。
他にも、「日本政府に核兵器禁止条約の調印・批准を求める」請願についての質疑もあり、核兵器廃絶に向けた日本政府の姿勢が問われる場面も見られた。松田市議によると、すでに多くの市町村でこの請願が採択されており、玉野市としても意見書を提出するべきとの意見が述べられた。
本日の会議を経て、次回の本会議は6月22日に予定されており、引き続き市民に関わる重要な課題に対して議論が続くと期待される。