令和６年６月定例岡山市議会が開催された。会議では、全ての議案と一般質問が行われ、重要な政策が議論された。
特に注目を集めているのは未成年後見制度についての質疑である。田中のぞみ議員（日本共産党）は、未成年後見人の意義に焦点を当て、制度の重要性や普及の背景について述べた。未成年後見人の役割は、親権者が不在の未成年者の権利を守ることにあると強調した。また、児童相談所が選任しない未成年後見人への報酬補助制度の必要性についても言及した。さらに、教育長は「親権者が亡くなった場合、未成年後見人に撫育される権利が重要だが体系的整備が必要」と述べた。
保育施設の防災対策に関して、田中議員は「岡山市は未就学児の集計をしていない。どの程度の保護者が迎えに行けない事態を想定しているのか」と質問。これに対し、嶋村真二危機管理監は「具体的な数字は把握していない」としつつも、「いざという時の備蓄と訓練が必須」と述べた。
また、プラスチック資源の分別収集と回収の現状が報告された。見平孝行環境局長は「不適物の混入割合は約10%であり、正しい分別の重要性を訴えている」と説明した。市としては、啓発活動を強化し、市民にリサイクル活動の理解を促す施策を進める意向を示した。
いずれにせよ、今議会は地域社会のニーズに応じた柔軟な政策の重要性が議論され、市長や各局長もその旨を確認する発言をしている。市は今後も地域に寄り添った方針を進めていく見通しである。
今後も地域住民との対話を重視しながら、より良い支援策の実現を図ってまいります。そのためにも、透明性を担保したプロセスを心掛け、住民と行政の信頼関係を築く必要がある。