令和6年6月、第3回定例会が備前市役所議場にて開催された。会議ではクーリングシェルターや消防・防災などに関する様々な議題が取り上げられた。特に、気候変動適応法に基づきクーリングシェルターの設置についての議論が注目を集めた。
この法律改正により、自治体は公共施設だけでなく、民間の冷房の利いた部屋をクーリングシェルターとして事前に指定・開放することが求められている。市の方針としては、既存の公共施設を中心としたクーリングシェルターの整備を進める意向を示した。
消防・防災に関する取り組みも重要視されている。岡山県では消防団員を対象に割引サービスを提供する制度を創設する計画があり、これに関しても市が関わり、地元住民の安心・安全を確保するための体制を構築する必要性が強調された。
経常収支比率に関しては、直近のデータによると令和4年度は89.1%であったことが報告され、これにより財政状況の改善が図られたことが示された。その要因として、経常的な支出見直しや収入の増加が挙げられている。
さらに、香登地内の水路についても取り上げられ、周辺地域の大雨時の被害に対する対策が急務とされている。特に、既存の水路では処理できず越水のリスクがあるため、改修や新設が求められている。
育成教育に関しては、ICT教育や英語教育の導入が進められ、将来的には最先端の教育モデルを備前市で実施することが期待されている。各教育施策が生徒の力に及ぼす影響についても評価され、さらなる改善が求められている。
最後に、地元住民へのPFASに関する情報提供や安全への配慮についても質問があり、県に対する速やかな情報開示を求める声が上がった。市は引き続き状況を注視し、県と連携して対応していく方針が示された。