令和4年第7回玉野市議会定例会が9月20日に開催された。議会では、令和4年度の各補正予算や、職員の育児休業に関する条例改正などが議題に上がった。とりわけ、核兵器禁止条約に関する請願が大きな関心を集めた。
市長の柴田義朗氏は、議会の冒頭で台風第14号に関する現在の状況を報告した。人的被害は確認されていないものの、家屋や公共施設に影響が出ていると述べ、対応策を今後検討する意向を示した。
会議では、厚生委員長の山本育子氏が補正予算についての説明を行い、特に介護保険事業に関わる請願についても言及した。また、松田達雄氏は、日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める意見書案に賛成の立場で発言し、平和な未来のためには核廃絶が必要であると訴えた。
その中で、松田氏は「核兵器の脅威を取り除くには核兵器廃絶しかない」と指摘。これに対し、賛成意見が多く上がる一方、反対意見もあり、議会の討論は白熱した。
投票の結果、核兵器禁止条約に関する請願は不採択となったが、その後、議員提出議案として再度審議されることが決定された。これにより、議会内でのさらなる議論が期待される。
議案については、一般会計補正予算の承認や職員育児休業等に関する条例改正案も可決され、玉野市の財政運営における重要な動きとなった。市民生活に直結する施策について、多くの議員から厳しい意見も飛び交った。