令和3年第6回玉野市議会臨時会が開催され、重要な決算が認定された。
本会議では、柴田義朗新市長による就任あいさつが行われ、市政に対する抱負が述べられた。市長は、市民が希望を持って住み続けられる玉野市を目指す意向を強調し、市議会との協力を訴えた。
また、令和2年度の各財務報告が行われ、議案第1号から第10号までの決算について審議が進められた。特に、一般会計決算においては、歳入と歳出の関係が議論され、前年よりも財政が厳しい状況での会計管理について意見が交わされた。総務文教委員長の藤原仁子氏は、市税の変動について報告し、特別定額給付金や地方創生に関する支出が増加したことを指摘した。
一方、山本育子厚生委員長は、玉野市立玉野市民病院の決算について厳しい状況を示した。外来患者数は前年に比べて10%減少し、入院も10%の減少が見られただけでなく、累積欠損金が45億円に上ることが報告された。他の議員もこの病院の経営や将来への不安を表明し、持続可能な地域医療の確保を求める声が上がった。
競輪事業特別会計決算に関しては、収益の伸びが報告される中、コロナ禍での影響も確認された。渚洋一産業建設委員長は、経費削減について協議されたことを強調し、持続可能な事業運営の必要性を訴えた。
一連の議論を経て、最終的に出された認定は、医療費や介護保険の負担軽減に向けた具体的な施策が求められる中で、玉野市の財政運営は複雑で今後の課題が多いとの認識が共有された。市議会は今後も市民の利益を念頭に置きつつ、財政の立て直しに努めていく姿勢を見せた。