令和3年第5回玉野市議会定例会では、新型コロナウイルス感染症対策や子育て支援事業、食品ロス対策など、多岐にわたる議題が討議された。
新型コロナウイルス感染症の状況について、松田達雄議員は、感染拡大により急増する自宅療養者や宿泊施設療養者の現状について質問を投げかけた。岡山県内では多くの人命が脅かされている現実に対し、重症者以外の入院または施設療養の原則化を求める意見が出た。健康福祉部長の小崎氏は、自宅療養者に必要な医療機器が貸与され、食料品等の支援も行われていると説明したが、よりきめ細かい支援の必要性が強調された。
市民病院のワクチン接種についても質問があり、保育園の先生方や学童保育職員のワクチン接種状況が場面を区切られることなく進む様子が語られた。こうした必要な情報が市民にしっかり届けられることが求められている。
ファミリー・サポート事業に関して、山本育子議員は、助成制度の導入を要望し、他市と比較しての充実を求めた。教育次長の藤原氏は、現在の困窮世帯への配慮が必要であるとの認識を示し、制度の検討が必要だと応じた。</n
給食センターに関しては、食品ロス削減対策が論じられ、新しい給食センターでは効率的な調理法と魅力的な献立作りが進められる検討が行われている。教育長の妹尾氏は、食育を通じて生徒の食べる大切さを教える取り組みも引き続き進めていくことを表明した。
松田議員は市民参加のまちづくりについても強く訴え、市民病院の運営にあたり市民の声が反映されることの重要性を訴えた。市長の黒田氏は、これまでの運営の中で市民参加の重要性を改めて認識し、今後説明会等で市民の声を聞く姿勢が必要であると答弁した。
競輪場の新設に関しても議論がなされ、市民ニーズに合った施設の整備が必要とされている。市長は、すべてのファンの要望にこたえながら、妥当な整備がなされるよう進めていくと述べた。