令和4年度玉野市一般会計補正予算を中心に、議会が議論を交わした。市議会では、特に空調設備のリース契約についての質疑が注目を集めた。
議案第36号において、一部の保育園の空調設備設置管理業務委託料に関する質疑が多くの議員から寄せられた。浜秋太郎議員は、リース契約における総事業費の算出根拠や比較検討について詳細に問いただした。教育次長の小崎隆氏は、他社との価格比較は行っていないが、内部での見積もりによって価格の適正性を確認したと説明した。特定の業者との随意契約の理由については、即時の対応が求められたためとされる。
また、松田達雄議員は、こども園の空調故障問題を再度提起し、故障の経緯や対応の遅れについて疑問を呈した。現場でのエアコンの不具合は、昨年の秋から続いており、冬季間はファンヒーターによる対応が取られていたという。やはり予算上の制約が対応遅延の一因として挙げられた。
さらに、新型コロナウイルス感染症に関連する臨時交付金についても議論された。政策部長の中嶋英生氏は、令和3年度の配分状況を明らかにし、交付金の活用状況についても説明した。現在の残高は約2億9千万円であるとし、早急な対応と今後の方針を示した。
質疑の後、議会では新規の請願についても審議された。特にケア労働者の賃上げを求める請願においては、医療や介護業界における長期的な労働者の待遇改善が求められた。