令和元年第4回玉野市議会定例会が9月5日に開催された。会期は本日から9月24日までの20日間に決定され、土日祝日のほか、6日、9日、18日から20日が休会となることが承認された。議事は監査結果や法人の経営状況、財政健全化に関する報告が行われた。特に、黒田晋市長は開会に際し、行政報告として瀬戸内国際芸術祭の成果を強調した。
今年の芸術祭には31万8千人以上が来場。これは前回を約5%上回る数値であり、特に宇野港会場では新たに展示された作品が好評を博し、来場者が大幅に増加した。
市長は続けて、住みよさランキング2019において玉野市が全国812自治体中119位、中国四国地方では12位にランクインしたことを発表。特に都市公園面積や水道料金、温暖な気候が評価され、快適度は全国26位と高評価を得た。また、これらの評価を今後の市づくりに反映させる考えも示した。
次に、令和元年度玉野市一般会計補正予算案が提案され、議案第53号として冊子に記載された。総額238億727万円に上昇する。主な内容には消防庁舎及び出張所の再編に必要な予算が含まれ、特に、新庁舎建設などの老朽化対策が重要視されている。
さらに、決算議案については、副市長から各会計の予算執行状況が報告された。一般会計は234億9,246万5,547円の歳入決算、227億1,998万5,129円の歳出決算で、歳入歳出の差し引き残は7億7,248万418円と発表され、実質黒字が実現した。
また、特別会計や企業会計の状況も報告され、特に競輪事業の売上高が好調で、一般会計に4億円の繰り出しが行われていることが指摘された。だが、実質赤字を抱える病院事業については、新たな改善策が求められる中、経営ノウハウの共有や、患者ニーズに合わせたサービス提供への取り組みが継続的に期待されている。