令和2年1月27日、玉野市議会は臨時会を開催した。
本会議では、会期の決定や会議録署名議員の指名、監査結果の報告が行われるとともに、重要な財団の経営状況や予算案の審議が行われた。特に、公益財団法人玉野市スポーツ振興財団の経営状況に関する報告が注目を集めた。
教育次長の藤原敬一氏は、財団の平成30年度決算について説明し、前年からの不正会計が発見されたことを明らかにした。財団は、法的措置を含めて厳正に対処していると述べた。彼は、「新財団事務局には警察の捜査に全面的に協力している」と強調した。
このほか、議案第1号として令和元年度玉野市一般会計補正予算が提案された。政策財政部長の桑折恭平氏は、補正予算の編成内容を説明し、消防署所再編整備事業に関連する内容として、業者との仮契約が完了したことを報告した。議案第2号では、同プロジェクトに関する契約の締結が提案され、契約金額は15億1,360万円であることが示された。契約の相手方は大和リース株式会社であり、この契約に対しては質疑が行われた。
質疑の中では、市民の参加に関する懸念が呈された。議員の松田達雄氏は、市民参加の不足や、パブリックコメントの実施について強い不満を抱いていることを示した。緊急防災・減災事業債の利用に関しても、議員からの質問が相次ぎ、進捗状況の報告が求められた。議案は最終的に賛成多数で可決されたが、議会内では反対意見も表明されている。
この日の会議は、議長の三宅宅三氏のもと、午後2時36分に閉会した。議会は今後も財団の経営状況や予算執行についての監視を強めていく考えを示している。