令和3年第7回玉野市議会定例会が12月14日に開催された。
本会議では、令和3年度玉野市一般会計補正予算について質疑が行われた。特に松田達雄議員は、観光費に関する具体的な予算の執行状況や、今後の使用計画について詳細に質問した。副市長の山上誠二氏は、現行の予算額730万8,000円に対して約380万円の執行が見込まれており、今後の環境整備には100万円の補正額が活用されることを説明した。
この補正予算の背景には、来年度予定される瀬戸内国際芸術祭がある。松田議員は、同委員会への委託料が前年よりも増加していることに触れ、コロナ禍における観光需要や影響について懸念を表明した。副市長は、現状を踏まえた柔軟な対応を考慮すると述べ、来年の事業推進に向けた必要な経費の発生について検討中であると強調した。
さらに、松田議員は玉野市図書館及び中央公民館の指定管理者の指定についても質疑を行った。指定管理料が前回のものと継続していることや、職員体制が重要である中で役員や人数に変更があったかを確認。教育次長の藤原敬一氏は、現在の体制は計画とほぼ同じであり、人員の増加も事業運営において必要な対応であったと説明した。
また、本会議では重度心身障害者医療費助成制度の国の制度化を求める請願や、消費税インボイス制度の導入中止・延期を求める請願も上程された。三宅宅三議員が紹介した請願では、制度の不備やその影響が指摘されており、地域経済に対する懸念が強調された。松田議員もその必要性を訴え、特に中小企業への影響を指摘した。議会はこれらの請願を関係の常任委員会に付託することにした。
議会は議題を全て終了し、次回は22日午前10時から再開することが決定された。