令和2年第7回玉野市議会定例会が9月8日に開催され、様々な課題が議論された。
主要な問題として、コロナウイルス対策があげられる。市民からは「やまももホールの換気が行き届いておらず不安だ」という声が上がり、健康福祉部長は、換気が難しい施設について注意をすると答えた。市内全体の換気状況を確認し、適切な対応を進める必要がある。
次に、玉野市の教育環境整備についても議論された。教育現場では、今後オンライン授業の活用が求められるが、教育長は既に導入されたタブレット端末の活用進捗について言及した。さらに、教育におけるICT環境を整備する必要が強調された。
また、市民センター機能の見直しや、新型コロナウイルス対策の一環として、窓口業務の廃止についても大きな関心を集めた。市民からは混乱が生じており、任意の訪問者が多く出たことが課題として挙げられた。市民生活部長は、宅配サービスの利用状況を述べ、状況を見極める必要があると訴えた。
市民病院に関しては、119床減少する方針について厳しい質問が浴びせられた。病院事業管理者は、将来の医療需要に基づき190床が適切であると強調。だが、議員たちは地域医療圏の医療ニーズを無視した計画ではないかと疑問を呈した。
さらに、独り暮らしの高齢者支援と緊急通報システムについても質問があり、福祉電話を設置する等の対応が取られ、特に固定電話を持たない高齢者への考慮が求められる。
最後に、組織運営に対するリスク管理や職員の倫理意識についても議論が及び、透明性確保のための検討が必要であることが指摘された。内部統制制度の導入については、経営の効率化だけでなく、市民の信頼を得るための取り組みとして重要視されている。
議会では、市内の公共交通やインフラの整備も強調され、両病院の統合や観光施策への助言も重要テーマとして掲げられた。地域経済を支えるためにも、官民一体の取り組みが求められ、各議員からさまざまな意見が寄せられた。