令和3年第7回玉野市議会定例会が開会され、市長の所信表明や各種議案の審議が行われた。
市長の柴田義朗氏は、玉野市政の発展について所信を述べた。
新型コロナウイルスの影響が長引く中、人口減少や少子高齢化に対策する必要性が強調された。
「玉野、再始動。」というスローガンのもと、若い世代が住みやすいまち作りや、地域活力を高める産業振興を進めると述べた。
市長は、特に子育て支援に力を入れる考えを示し、安定した出産環境を整えることが重要だと訴えた。 さらに、玉野医療センターの機能強化や結婚支援策への取り組みを進める方向性も示された。
こうした施策は、長期的には玉野市の出生率向上を目指す。
次に、行政改革とともに、企業誘致や観光振興に関する取り組みが重要であるとし、特にIT関連企業の誘致を検討していると強調した。
これにより、地域経済の持続可能性を高める狙いと、人口流出を抑える施策につなげる。
また、文化活動の促進にも触れ、地域の活性化に寄与するための施策として、街角コンサートの定期開催や新しい市民会館の建設を検討していると述べた。
市民に寄り添った行政を進め、地域の課題とも向き合う姿勢が求められている。
議会では、議案第70号から第82号までの多岐にわたる案件の説明も行われた。
例えば、令和3年度の一般会計補正予算については、予算額251億8,832万円が提案され、公共施設整備や新型コロナウイルスワクチン接種体制の強化に資する。
この他にも、健康保険事業やペット霊園の設置、斎場や図書館の指定管理者の指定についても審議が進められることとなっている。
市議会は、今後とも市民の視点に立った政策の実現に向け、様々な施策を進めていく方針を示しているとみられる。