令和3年第4回玉野市議会定例会が、6月28日に開催された。
主な審議では、令和3年度玉野市一般会計補正予算や国民健康保険料の賦課決定が焦点となった。特に注目されたのは、保険料引き下げについての詳細な議論である。
議案第49号、国民健康保険料の賦課総額については、委員の松田達雄氏が「前年度と比較して、様々な世帯構成における保険料が引き下がる」と強調した。具体的には、モデルケース別比較表を基に、全体として1世帯平均が約4,700円の引下げとなることが示された。これに対し、政府の国保制度への抜本的な改善を求める声も出た。
一方、議案第50号の玉野市心身障害者医療費給付条例の改正について、小崎隆健康福祉部長は新税制改正に対応し、市民への不利益防止を目的とした議案説明を行い、可決される運びとなった。
また、教職員定数改善に関連する議員提出議案第1号が審議され、採決の結果、否決されることが決まった。この議案に対しては、子育て世帯への負担軽減を図る目的が確認されたが、長期的な財政への影響が懸念された。
請願第23号教職員定数改善の意見書案については、多くの議員からの賛同が得られ、採択が決定された。藤原仁子議員は、これに関し「全国各地で教育格差が生じるリスクを防ぐ必要がある」と語った。
産業建設委員会による議案審査では、商品のプレミアム付商品券の販売や地域内消費の循環促進について議論され、これは市内での消費意欲向上に寄与すると期待されている。
この日の会議の結果、令和3年度一般会計補正予算や保険料引き下げが承認され、今後の市民サービス向上に繋がることが期待される。