玉野市議会の令和5年第3回定例会が6月22日に開催された。今回は、給食センターや子育て支援、医療体制、観光振興、そして学校の適正規模について多岐に渡る質問が寄せられた。
福本崇議員は、給食センターの搬入場所が直射日光や雨水にさらされる状態で、食材の品質に問題がないかを指摘。教育次長の小崎隆氏は、搬入時の迅速な作業を実施しており、学校給食衛生管理基準に基づく点検を徹底していると強調した。福本議員は、さらなる安全対策を求め、屋根を延ばすことの可否について質問。小崎氏は、屋根の延長については検討していないが、迅速な対応を徹底する旨を述べた。
次に、放課後等デイサービスに関する質問が行われた。子育て世代の親からの要望が多いにもかかわらず、市の反応が薄かったことに疑問を呈した。健康福祉部長の萓哲司氏は、ニーズに応じたサービス提供が必要であると認識していると答えたが、依然として新たな事業所の必要性に懸念を示した。
また、玉野医療センターの中期計画についても言及がなされた。久保本慎一議員が中期計画策定の時期について質問。病院事業管理監の原田英明氏は、令和6年度の策定を予定していると回答し、雇用環境についても議論が交わされた。
さらに、観光振興についても活発な意見交換が行われた。小崎議員は、玉野市の魅力をいかに発信するか、その戦略について質問。産業振興部長の大倉明氏は、地域資源を活用した観光コンテンツ拡大への取り組みを示し、特に東エリアでの観光の掘り起こしに意欲を見せた。
最後に、イノシシ対策についての財政状況が明らかになった。市が猟友会に対し出している補助金や人件費など重要な支出についても情報提供された。
全体を通して、玉野市議会は、地域住民の意見を基に様々な政策を検討する姿勢を見せており、今後の動向に期待が寄せられる。