令和6年第2回玉野市議会定例会が3月6日に開かれ、様々な議案が審議された。
会議では、一般質問が行われ、特に市政運営の基本方針や重点施策について多くの質問が寄せられた。宇野俊市議員は、玉野市に設立される蓄電池工場「Power Base」に関する質問を行い、同社の電気を船舶で運ぶ構想について、技術的な優位性や実現可能性を問うた。このプロジェクトは、洋上風力発電から電力を供給し、既存のインフラに依存せずに電気を運搬することを目指している。
宇野市議員の質問に対し、大倉明産業振興部長は、電気運搬船により送電のコストが大幅に削減できると説明した。具体的には、電気を生産する場所から消費地までのインフラ整備が必要なくなるとし、自然エネルギーの普及に貢献するビジョンを強調した。また、パワーエックス社に関連する複数の企業との連携によって、事業の実現に向けた進展があることも述べた。
議案の中でも、特に令和6年度の一般会計予算が大きな焦点となった。議案第2号では、玉野市の一般会計予算が提案され、主には廃棄物処理事業や市営住宅の修繕などが予算案に盛り込まれている。市民生活部長の牧野真哉氏は、廃棄物処理施設の工事についての詳細を述べ、今後の整備状況を報告した。さらに、公共施設の維持管理を含む様々な施策が遂行される見込みである。
補正予算に関する議案第27号も進行され、財政部長の渡邊聡志氏は、補正予算が必要な理由を説明した。特に国の介護給付費の制度改正に伴うシステム改修がユニークな事例として挙げられた。
また、次回の議会では、介護保険制度の改正や福祉関連の施策に関する議論が予定されており、引き続き高齢者福祉に配慮した政策づくりが求められている。
この会議では、住みやすい地域づくりや市民の生活向上につながる予算案が提出され、各議員から多くの意見や質問が寄せられた。議会は次回、3月21日に予定されており、引き続き議論が進められることとなっている。